令和2年6月より「純チタン2種」が保険適用となったことに伴い、保険処置項目を新規追加しました。 「チタン冠」の入力方法もあわせてご案内します。
新規保険処置項目を追加しました
以下の保険処置項目を追加しました。
項目コード | 項目名称 | 印字用名称 | 点数 |
H04773 | 生活歯歯冠形成(チタン冠) | 生活歯歯冠形成(チタン冠) | 306点 |
H04873 | 失活歯歯冠形成(チタン冠) | 失活歯歯冠形成(チタン冠) | 166点 |
H06243 | チタン冠 | チタン冠 | 1266点 |
H44773 | (70/100)生活歯歯冠形成(チタン冠) | (70/100)生活歯歯冠形成(チタン冠) | 214点 |
H44873 | (70/100)失活歯歯冠形成(チタン冠) | (70/100)失活歯歯冠形成(チタン冠) | 116点 |
H46243 | (70/100)チタン冠 | (70/100)チタン冠 | 906点 |
チタン冠入力方法
チタン冠の入力方法をご案内します。
今回追加した「チタン冠」項目の電子レセプトマスターが公表されていないため、項目入力後「診療内容の入力」画面の[OK]をクリックした際に、「電子レセプトの出力で問題のある処置がありました。」のエラーメッセージが表示されます。
メッセージが表示されましたら、「いいえ」で画面を閉じてください。6月末に公開予定のバージョンアップにて対応いたします。
以下の例は、補管の届出をしていて、生活歯歯冠形成→セットを算定する場合の記載をしています。
失活歯歯冠形成を算定する場合、また補管の届出をしていない場合は、該当する点数を検索し入力してください。
1.メインメニューより[診療業務]をクリックします。
2.「来院患者管理」画面が開きますので、患者を呼び出します。
3.2.で呼び出した患者にカーソルをあわせ[F6 診療内容登録]をクリックします。
4.「基本診療料の設定」画面で診察料を選択し、[OK]をクリックします。
5.[内容入力]をクリックし、「部位・病名の入力」画面で部位と病名を選択後、「診療内容の入力」画面で[検索]をクリックします。
6.チタン冠の形成を入力します。
「検索文字列」に「306」と入力し、[Enter]キーを押します。「306 生活歯歯冠形成」を選択し、[OK]をクリックします。
<参考>
失活歯歯冠形成(補管の届出あり)→166点
生活歯歯冠形成(補管の届出なし)→214点
失活歯歯冠形成(補管の届出なし)→116点
7.印象採得を入力します。
「検索文字列」に「64」と入力し、[Enter]キーを押します。「64 印象採得(歯冠修復・連合)」を選択し、[OK]をクリックします。
<参考>補管の届出なし→45点
8.咬合採得を入力します。
「検索文字列」に「18」と入力し、[Enter]キーを押します。「18 咬合採得(BT)(冠)」を選択し、[OK]をクリックします。
<参考>補管の届出なし→13点
9.「チタン冠の歯冠形成」「印象採得」「咬合採得」が入力されていることを確認し、[OK]をクリックします。
10.「診療内容登録」画面は保存終了します。
ここまでが形成の入力となります。
以下よりセット時の入力方法をご案内します。
患者の呼び出し、部位病名入力までは[手順1~5]をご参照ください。
11.チタン冠のセット項目を入力します。
「検索文字列」に「1266」と入力し、[Enter]キーを押します。「1266 チタン冠」を選択し、[OK]をクリックします。
<参考>補管の届出なし→906点
12.「チタン冠(1266点)」を入力すると、「装着料 歯冠修復(45点)」と「クラウン・ブリッジ維持管理料(歯冠補綴物) (100点)」が自動で挿入されます。
※補管の届出をしていない場合は、「装着料 歯冠修復(32点)」が自動で挿入されます。
13.接着料を入力します。
※接着性レジンセメント(17点)を例にしています。医院様でお使いのセメントの点数を検索し、入力してください。
「検索文字列」に「17」と入力し、[Enter]キーを押します。「17 接着性レジンセメント」を選択し、[OK]をクリックします。
14.「チタン冠」「装着料 歯冠修復」「クラウン・ブリッジ維持管理料(歯冠補綴物) 」「接着性レジンセメント」が入力されていることを確認し、[OK]をクリックします。
15.以下のメッセージが表示されますので「いいえ」をクリックして終了します。
16.「チタン冠」の文字が斜めに表示されますが、そのまま「診療内容登録」画面は保存終了します。
チタン冠除去の入力方法
チタン冠の除去は「著しく困難(70点)」を算定します。
[参考]厚生労働省の通知(令和2年5月29日 保医発0529 第1号)
(別添1)「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」(令和2年3月5日保医発0305第1号)の一部改正について
6 別添2の第2章第8部第1節I019に次を加える。
(9) (5)に関わらず、純チタン2種の全部金属冠の除去については、「3 著しく困難なもの」により算定する。
1.メインメニューより[診療業務]をクリックします。
2.「来院患者管理」画面が開きますので、患者を呼び出します。
3.2.で呼び出した患者にカーソルをあわせ[F6 診療内容登録]をクリックします。
4.「基本診療料の設定」画面で診察料を選択し、[OK]をクリックします。
5.[内容入力]をクリックし、「部位・病名の入力」画面で部位と病名を選択後、「診療内容の入力」画面で[検索]をクリックします。
6.「検索文字列」に「70」と入力し、[Enter]キーを押します。「70 除去(著しく困難)」を選択し、[OK]をクリックします。
7.以下のチェックメッセージが表示された場合は「はい」をクリックします。
8.以下の画面は[OK]をクリックします。
9.「除去(著しく困難)」の画面が開きますので、右側の[矢印]をクリックし、「チタン冠」を選択し、[OK]をクリックします。
10.「除去(著しく困難) (70点)」、摘要欄文項目「[部位]除去著しく困難:チタン冠」が入力されていることを確認し、「診療内容の入力」画面は[OK]で閉じます。
※摘要欄文項目は自動で挿入されます。