令和6年10月から開始された医薬品の自己負担の新たな仕組み(長期収載品(後発医薬品のある先発医薬品)の選定療養)について令和6年10月改正バージョンアップにて対応を行いましたが、選定療養の対象としない場合に必要な摘要欄文項目をスムーズに入力できるようにする等の対応を行いました。
(参考資料)
「後発医薬品のある先発医薬品(長期収載品)の選定療養について」(厚生労働省 選定療養特設ページ)
長期収載品(後発医薬品のある先発医薬品)の選定療養についてはこちらも併せてご参照ください。
診療内容登録への対応
長期収載品(後発医薬品のある先発医薬品)の入力時に「先発医薬品(長期収載品)の処方理由」画面を表示し、摘要欄文項目が必要な場合は自動で挿入するよう対応しました。
- 「診療内容の入力」画面の [薬品] ボタンから「薬品の入力」画面を開き、処方する医薬品を入力し[OK]をクリックします。
- 入力した医薬品が長期収載品である場合は「先発医薬品(長期収載品)の処方理由」画面を表示しますので、該当する「処方理由」を選択し[OK]をクリックします。
※「医療上必要があると認められるため」を選択した場合はリストから理由の詳細を併せて選択して下さい。
※入力した医薬品が長期収載品ではない場合は「先発医薬品(長期収載品)の処方理由」画面を表示しません。 - 選択した「処方理由」により、摘要欄文項目、または選定療養費(特別の料金)等を自動挿入します。
<「後発医薬品の在庫状況等を踏まえ後発医薬品を提供することが困難なため」を選択した場合>
以下摘要欄文項目を自動挿入します。項目コード 項目名称 T15347 後発医薬品の在庫状況等を踏まえ後発医薬品を提供することが困難なため
<「医療上必要があると認められるため」を選択した場合>
リストから選択した理由の詳細に応じて、以下いずれかの摘要欄文項目を自動挿入します。項目コード 項目名称 T15343 長期収載品と後発医薬品で薬事上承認された効能・効果に差異があるため T15344 患者が後発医薬品を使用した際、副作用や、他の医薬品との飲み合わせによる相互作用、長期収載品との間で治療効果に差異があったため T15345 学会が作成しているガイドラインにおいて、長期収載品を使用している患者について後発医薬品へ切り替えないことが推奨されているため T15346 剤形上の違いにより、長期収載品を処方等の必要があるため
<「患者が先発医薬品を希望したため」を選択した場合>「長期収載品 選定療養費(特別の料金)」と「金額」を自動で挿入します。
①「診療内容の入力」画面を[OK]で閉じると以下メッセージを表示します。②[OK]をクリックすると、「長期収載品 選定療養費(特別の料金)」と「金額」を自動で挿入します
- 「診療内容の入力」画面の [処方箋] ボタンから「処方箋の設定」画面を開き、処方箋薬品項目を入力します。
- 長期収載品の処方箋薬品項目にカーソルをあわせダブルクリックします。
- 使用量の変更画面が開きます。
選定療養の対象としない場合
[□変更不可(医療上必要)]にチェックを付け、[OK]をクリックし「処方箋の設定」画面に戻ります。患者希望で選定療養の対象とする場合
[ □ 患者希望]にチェックを付け、[OK]をクリックし「処方箋の設定」画面に戻ります。 - チェックを付けた処方箋薬品項目に「×」が付いている事を確認します。
- 「処方箋の設定」画面を[OK]で閉じます。
<手順4で[□変更不可(医療上必要)]にチェックをした場合>
「先発医薬品(長期収載品)の処方理由」画面を表示しますので「手順6」へ進んでください。<手順4で[ □ 患者希望]にチェックを付けた場合>
「診療内容の入力」画面に戻ります。選定療養の設定は終了です。 - 「処方理由」から以下いずれかを選択し、[OK]をクリックします。
・「後発医薬品の在庫状況等を踏まえ後発医薬品を提供することが困難なため」
・「医療上必要があると認められるため」※「医療上必要があると認められるため」を選択した場合はリストから理由の詳細を併せて選択して下さい。
- 「診療内容の入力」画面に戻ります。
選択した「処方理由」により、摘要欄文項目を自動挿入します。<「後発医薬品の在庫状況等を踏まえ後発医薬品を提供することが困難なため」を選択した場合>
以下摘要欄文項目を自動挿入します。項目コード 項目名称 T15347 後発医薬品の在庫状況等を踏まえ後発医薬品を提供することが困難なため
<「医療上必要があると認められるため」を選択した場合>
リストから選択した理由の詳細に応じて、以下いずれかの摘要欄文項目を自動挿入します。項目コード 項目名称 T15343 長期収載品と後発医薬品で薬事上承認された効能・効果に差異があるため T15344 患者が後発医薬品を使用した際、副作用や、他の医薬品との飲み合わせによる相互作用、長期収載品との間で治療効果に差異があったため T15345 学会が作成しているガイドラインにおいて、長期収載品を使用している患者について後発医薬品へ切り替えないことが推奨されているため T15346 剤形上の違いにより、長期収載品を処方等の必要があるため