「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」新設への対応

**電子的保健医療情報活用加算を算定されている医院様は必ずご確認ください**

令和4年10月より、オンライン資格確認を導入し、かつ施設基準等の条件を満たしている医療機関で初診時に算定できる加算として「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」が新設されます。条件により初診料に2点または4点が加算できます。

※令和4年4月保険改正で新設された「電子的保健医療情報活用加算」は令和4年9月末で廃止となります。

項目の新設や廃止に伴い、保険処置項目の新設や期限切れ設定を行いました。
また、令和4年10月診療分以降、診療内容登録で加算項目を自動算定できるよう対応しています。
(自動算定には環境設定での設定が必要です。電子的保健医療情報活用加算を自動算定されている医院様においても設定が必要となりますのでご注意ください。)

設定方法や診療内容での入力方法については、「加算項目自動算定設定方法と診療内容での入力について」をご確認ください。

<算定条件について>
算定するためには以下の条件を満たすことが必要です。

・施設基準を満たすこと(ポータルサイトでの運用開始日入力が必須)
・初診時問診票に別紙様式5を参考とした項目等を掲載すること
※別紙様式5を参考とした問診票の作成方法等は「問診票について」にてご確認ください。

<算定できる加算について>
・マイナ保険証を利用または他の医療機関からの診療情報等の提供を受けた場合
「医療情報・システム基盤整備体制充実加算2点」

・マイナ保険証を利用しない場合
「医療情報・システム基盤整備体制充実加算4点」

(参考資料)
「医療DXを推進し、医療機関・薬局において診療情報を取得・活用し質の高い医療を実施する体制の評価」
医療情報・システム基盤整備体制充実加算の取扱いについて 保医発0905 第1号令和4年9月5日

◇◆令和4年10月 改正情報サイト 』をぜひご活用ください◇◆
「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」新設について、施設基準等の算定条件等についての解説を掲載しております。ぜひご活用ください!

保険処置項目の新規追加と期限切れ設定を行いました

「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」新設に伴い保険処置項目の新規追加、及び「電子的保健医療情報活用加算」の廃止に伴い保険処置項目の期限切れ設定を行いました。

<令和4年10月より新設の保険処置項目> 

項目コード項目名称点数
H00189医療情報・システム基盤整備体制充実加算14
H00190医療情報・システム基盤整備体制充実加算22

<令和4年10月より期限切れとなる保険処置項目>

項目コード項目名称
H00186(初診)電子的保健医療情報活用加算
H00187(診療情報等の取得が困難等)電子的保健医療情報活用加算
H00188(再診)電子的保健医療情報活用加算


 

加算項目自動算定設定方法と診療内容登録での入力について

令和4年10月以降、「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」の自動算定を行うためにはバージョンアップ後に環境設定での設定が必要です。
※「電子的保健医療情報活用加算」自動算定の設定とは別となりますのでご注意ください。

<環境設定での設定方法について>

  1. メインメニューより[メンテナンス業務]をクリックします。
  2. [環境設定]をクリックします。
  3. 「ユーザー情報」タブから「診察料加算」を選択し、[変更]をクリックします。
  4. 「医療情報・システム基盤整備体制充実加算の施設基準に適合」チェックを付け、▼ボタンをクリックします。
  5. 「算定開始日の入力」画面が開きますので算定開始日を入力し[OK(F12)]をクリックします。
  6. 「診察料加算の設定」画面に戻りますので[保存]ボタンをクリックします。
  7. 「環境設定」画面は[閉じる]をクリックして閉じます。


上記の通り環境設定で設定を行っていただくと、令和4年10月診療分以降の初診料入力より加算項目を自動算定します。

「診療内容登録」画面で「基本診療料の設定」の左下にある「マイナンバーカードによる電子資格確認により診療情報等を取得済み」へのチェック有無で、以下の通り加算項目を自動算定します。

<令和4年10月以降の自動算定加算項目>
・チェック有:「医療情報・システム基盤整備体制充実加算2 2点」
・チェック無:「医療情報・システム基盤整備体制充実加算1 4点」

※「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」は初診料のみの加算ですので、令和4年10月診療分以降は再診料入力時に「マイナンバーカードによる電子資格確認により診療情報等を取得済み」のチェックはできません。

※令和4年9月以前の診療分については、環境設定の設定がされている場合はこれまで通り「電子的保健医療情報活用加算」を自動算定します。

 

問診票について

加算を算定するための条件のひとつとして、「初診時問診票の項目に別紙様式5を参考とした項目等を掲載すること」があります。
そのため、今回のバージョンアップにて「問診票フォーム作成」画面の質問項目及び回答項目に該当する項目を追加しました。
今回追加した項目を利用して「問診票フォーム作成」画面にて問診票を作成していただくと、別紙様式5に準拠した問診票を作成することができます。

※palette『問診票発行』サービスのご案内はこちらをご確認ください。

質問事項回答項目
マイナ保険証による診療情報取得に同意されましたかいいえ
はい
他の医療機関からの紹介状をお持ちですかいいえ
はい
本日はどうされましたか症状・発症時期
他の医療機関に通院されていますかいいえ
はい(医療機関名・受診日)
現在飲んでいる薬はありますかない
ある(薬の名前・使用期間)
※マイナ保険証で情報取得に同意された方は1ヶ月以内の薬のみ記入
過去に入院や手術を要する病気にかかった経験はありますかない
ある(病名・時期)
40歳以上の方へ
1年以内に特定健診又は高齢者健診を受診されましたか
いいえ
はい(時期・指摘事項)
※マイナ保険証で情報取得に同意された方は記入の省略可能
薬や食品などでアレルギーを起こしたことはありますかない
ある(原因・症状)
女性の方へ
現在妊娠中又は授乳中ですか
いいえ
妊娠中
妊娠
週目
授乳中
お願い当医院は診療情報を取得・活用することにより、質の高い医療の
提供に努めています。正確な情報を取得・活用するため、
マイナ保険証の利用にご協力をお願いいたします。

 

  1. メインメニュー-[メンテナンス業務]から[問診票フォーム作成]をクリックします。
  2. 「問診票フォーム作成」画面が開きますので、[追加]をクリックします。
    ※表題や既に登録されている質問回答事項は医院様の環境によって異なります。
  3. 「質問事項の追加」画面が開きますので追加したい質問事項にカーソルをあわせ、[OK]をクリックします。
    ※[■質問事項]のリスト下部の項目(赤枠)が今回のバージョンアップで追加した質問事項となります。
  4. [■質問事項]に項目が追加されていることを確認し、[保存]をクリックします。
    ※[■回答項目]は追加した質問事項にあわせて自動で追加します。
    ※質問事項の順番を変更したい場合は、項目にカーソルをあわせ↑↓で変更してください。
    ※追加したい項目が他にもある場合は、2~3の手順を行ってください。

※今回のバージョンアップで追加した質問事項項目の「お願い」をご利用いただくと、別紙様式5の「問診項目とは別に問診票等に記載すること」とされている内容を問診票に盛り込むことができます。